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鶴見大学歯学部 総持寺で「歯の塚」供養【2017年6月13日配信】

神奈川県歯科医師会 会員提供の抜去歯牙、県民の健康保持増進を願い奉納
歯と口の健康週間にちなみ毎年開催


 大本山總持寺参道横の鶴見大学構内に建立されている「歯の塚」で6月2日、治療などで抜かれた歯の供養をする歯の塚供養が行われた。
 歯の塚は、神奈川県歯科医師会が昭和40(1965)年に建立したもので、毎年、6月4日~10日までの歯と口の健康週間にちなんで供養が行われている。
 当日は、神奈川県歯や鶴見区歯科医師会役員、鶴見大学教員、歯学部および歯科衛生科学生ら約100人が参加し、総持寺の僧侶が読経する中、焼香をした。

鶴見大学の大山喬史学長大山喬史学長は「曹洞宗を開かれた道元禅師は、坐禅をすることだけが修行ではなく、掃除をすることや食事をいただくこと、さらには歯を磨くことも大切な修行であると、明確に説いている。つまり、歯磨きなどの生活全てが仏道修行だと言うことである。これは、歯の健康が全身の健康や生活の質と密接に繋がっていることを端的に示している。どんな禅僧でも、歯が痛ければ修行に集中することなどできないし、一流のアスリートでさえ、歯のバランスが崩れるだけで能力を発揮できなくなる。だからこそ、本日参列している学生諸君には、これを機会に歯と口の健康に思いを馳せ、それを支える歯科医療に携わる者としての自覚を一層高めてもらいたいと思う」とあいさつした。
鈴木駿介会長 また、神奈川県歯科医師会の鈴木駿介会長は次のようにあいさつした。
「本年もここに歯塚供養が執り行われるにあたり、神奈川県歯科医師会の多くの会員が提供した抜去歯牙を、県民の方々の健康保持増進を願い、奉納させていただいた。私ども、歯科医師会は、80歳になっても20本の歯を残そうという8020運動を掲げ、歯科治療や口腔ケアだけでなく、生活習慣や食生活、食育を含めた広い分野において、県民への歯科保健に深く携わってきた。健康に長寿を全うするために、また人生最期まで、好きなものを美味しく食べるためには、口腔の機能、特に咀嚼や嚥下機能を維持することは大変重要である。本来なら、口の中で咀嚼という大切な役割を果たすべき歯牙が、齲蝕や歯周病などにより、やむを得ず抜去しなければならなくなったことを考えると、私ども歯科医師自らが丁重に供養することで、広く県民の方々にも歯や歯科保健衛生の重要性を改めて認識していただけるのではないかと思っている。同時に歯科医師会としては、できるだけ多くの歯牙が抜歯されることなく天寿を全うできるように、歯科保健の普及啓発と歯科治療のさらなる向上に向けて、決意を新たにしている」
 「昨年、神奈川県歯科医師会は創立110周年を迎えることができたが、この歯塚は、遡ること52年前の昭和40年に、本会創立40年周年を記念して、ここ曹洞宗大本山總持寺境内に、全国の都道府県歯科医師会として初めて建立された。歯塚供養は、この年の10月16日に初めて行われ、以来毎年開催されているが、この間歯塚供養の開催にご尽力いただいた總持寺はじめ関係各位に対して、心から敬意を表すと共に重ねて御礼を申し上げる」
塚に向かって手を合わせる参加者 「鶴見大学と神奈川県歯科医師会は、昨年6月3日の歯塚供養の日に、包括連携協定を結んだ。災害時、保健・福祉・医療、学術、医事処理・医療安全など9つに亘る分野で連携し、お互いの協力のもと、県民が安全で安心して暮らせる社会創りに寄与することを主な目的としている。すでに、学術講演や医事処理での専門分野からの派遣、さらには、歯学部学生への講義などでご協力をいただき、活動しているところでありますが、今後は超高齢社会における医療・介護・福祉の様々な課題に対応するための、地域包括ケアシステムの構築に向けて双方の連携をより緊密にしていかなければならない。地域包括ケアの推進に当たり、その中心的な役割を担う鶴見大学の関係各位におかれては、県民の歯科保健医療のさらなる充実・向上のため、より一層のご尽力をお願いしたい」  終

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【2023年2月17日配信】 日歯会長予備選挙 高橋英登氏が当選 319票を獲得 過半数超え1回目の投票で決着
「喫緊の課題は診療報酬改定への対応」

日本歯科医師会の次期会長を決めるための会長予備選挙が日本歯科医師連盟会長の高橋英登氏(71歳、日本歯科大卒)、元日本歯科医師会常務理事の小林慶太氏(65歳、東京歯科大卒)、現日本歯科医師会副会長の柳川忠廣氏(68歳、東北歯科大=現奥羽大歯学部卒)の3候補により争われたが、選挙の結果、高橋氏が接戦を制し当選した…
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【2022年3月9日配信】 参院内閣委 上月議員が島村政務官に質問 ロシア侵攻による歯科用金パラ高騰問題で

3月8日の参議院内閣委員会で自民党の上月良祐参院議員(茨城県選挙区)は、ウクライナへのロシア侵攻によって、金やパラジウムが大きく値上がりをしていることから歯科医療の金パラ問題について島村大厚生労働大臣政務官・内閣府に質問した…
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【2021年11月15日配信】 口腔の健康の重要性訴えシンポジウム 都歯が都民向けに「東京デンタルフェスティバル2021」

東京都歯科医師会(井上惠司会長)とグラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパンは11月14日、「東京デンタルフェスティバル2021」をオンラインで開催、2000人が視聴した。同イベントは平成27(2015)年から毎年開催され、今年で7回目を迎えた。毎回口腔の健康に関する情報を一般向けにわかりやすく伝えている…
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【2021年11月8日配信】 監督就任後も〝健口大使〟を継続 中日ドラゴンズ立浪新監督
愛知県歯の県民講座で

愛知県歯科医師会(内堀典保会長)は11月7日、「お口の健康県民講座」と愛知県歯の8020健口大使でプロ野球チームの中日ドラゴンズ監督の立浪和義氏によるトークショーを県歯会館で開催した…
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【2020年11月29日配信】 東京歯科大歯学部の慶應義塾大学への統合・法人合併で協議開始 令和5(2023)年4月を目途に
慶應義塾と東京歯科大学の評議員会で決議

慶應義塾(長谷山彰塾長、東京都港区三田)と東京歯科大学(井出吉信理事長・学長、東京都千代田区)は11月26日、歯学部統合および法人の合併の協議を開始することを決定した…
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【2020年9月18日配信】 日歯連盟 第26回参院選比例代表候補者擁立で 「歯科医師を組織代表とする意味について考えるべき」
九州5県から意見書 4県は選考委長に要望書

日本歯科医師連盟(高橋英登会長)は今年6月26日の第140回評議員会で、令和4年7月に予定されている第26回参議院議員選挙に比例代表候補者を擁立することを決定した。その候補者を決定する参議院比例代表選挙候補者選考委員会の第1回目と2回目の会合が開催されている。候補者3名の中から原則として1名を日歯連盟の参院選候補者として選出する…
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日本医師連盟(中川俊男委員長=日本医師会会長)は9月15日、令和4(2022)年7月に実施予定の第26回参議院議員通常選挙の比例代表候補者に、日本医師連盟組織内候補として現職参議院議員である自見はなこ氏(44歳、筑波大卒)を推薦することを決定した…
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政府は11月3日に令和元年秋の叙勲受章者を発表した。各界で功労者合わせて4113人が受章したが、日本歯科医師会が発表した会員等の受章者は…
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【2019年10月11日配信】 台風19号への対応で日歯 都道府県歯を中心に事前に連携開始

大型で非常に強い台風19号の接近にあたって日本歯科医師会では11日午前9時、現在の「令和元年8月大雨・台風15号災害対策本部」を拡大し、台風の進路にあたる都道府県歯科医師会を中心に事前に連携を開始した…
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【2018年12月11日配信】 日歯製作の映画『笑顔の向こうに』 第16回モナコ国際映画祭でコンペティション部門最優秀作品賞に

日本歯科医師会(堀憲郎会長)の全面協力で制作された映画『笑顔の向こうに』(来年2月15日公開)が、12月3~7日までモナコ・モンテカルロで開催された「第16回モナコ国際映画祭」コンペティション部門で「エンジェルピースアワード」(最優秀作品賞)を受賞、さらに出演の丹古母鬼馬二が助演男優賞を受賞した。モナコ国際映画祭は、モンテカルロで2003年から開催されている非営利、無党派、インディペンデントの国際映画祭で、カンヌ国際映画祭 、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭の世界三大映画祭に次ぎ有名な国際映画祭だという。この映画は、歯科医療をテーマとする青春ドラマ。〝王子〟と呼ばれる若手歯科技工士・大地(高杉真宙)と、大地の幼なじみで新人歯科衛生士の真夏(安田聖愛)を中心にした、歯科医療の現場をテーマに若者たちの成長を描いた心温まる青春感動ストーリー。
 主演の高杉真宙は、2018年映画『世界でいちばん長い写真』『虹色デイズ』『ギャングース』、劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』やドラマ「セトウツミ」など主演を多数務め、舞台「新感線☆RS"メタルマクベス"disc3」などドラマ・映画・舞台と話題作に出演している。また、ヒロインの安田聖愛は、第35回ホリプロタレントスカウトキャラバンオーディション2010でグランプリを受賞後、バラエティからホラーまで多ジャンルの映画に出演し、「龍角散」や「東京メトロ」のCMに出演している。
第16回モナコ国際映画祭でコンペティション部門最優秀作品賞に その他、辻本祐樹、西方凌、濱田英里、ayanonono、木村祐一、池田鉄洋、佐藤藍子、聡太郎、阿部祐二、善知鳥いお、中村昌也、阿部桃子、大出俊、熊切あさ美、藤田朋子、丹古母鬼馬二、大平サブロー、児島美ゆき、中山秀征(特別出演)秋吉久美子、松原智恵子など実力派俳優が脇を固め、物語に味わいを加えている。
 主題歌は、手話を取り入れた日本の人気急上昇男性ボーカル&パフォーマンスグループHANDSIGNの「ふたりのサイン」。監督は、ニューヨークにて映像やアートの制作に携わり活躍してきた榎本二郎氏が務めている。
 主演の高杉は「日本の作品がこうやって海外の皆さん、いろんな方に見てもらえるのはうれしいこと。これからもたくさんの作品に出演して、またこうやって呼んでもらえる作品に出合っていきたいなって思います」「歯科技工士を知らなかった自分が演じることで、たくさんの人に伝わって、(見た人の職業の)選択肢として増えたらうれしいと思います。映画はうれしい出発になった。いいスタートを切って、これからも映画と一緒に頑張っていきたいと思います」と、日本公開に向けて意気込みを語っている。

 根本厚労大臣も受賞を称賛

 根本匠厚生労働大臣は12月7日の閣議後の会見で、日本歯科医師会が製作した映画『笑顔の向こうに』のグランプリ受賞について次のように語った。
 「私の方から一つ、日本歯科医師会制作の映画『笑顔の向こうに』のグランプリ受賞についてお話をします。日本歯科医師会と厚生労働省が協力して推進している、80歳になっても20本以上自分の歯を保つという『8020運動』が30周年を迎えました。この記念事業の一環として、日本歯科医師会が制作し、厚生労働省も推薦している映画、『笑顔の向こうに』が、この度、第16回モナコ国際映画祭でグランプリを受賞しました。この映画は、歯科医療の現場を支える歯科技工士や歯科衛生士を主役とした映画と聞いております。こういったことも契機に、国民の歯と口の健康に対する意識が高まり、歯科口腔保健のさらなる推進が図られることを期待しています」

 映画『笑顔の向こうに』は、2019年2月15日(金)から全国のイオンシネマで公開される。
原案・製作総指揮:瀬古口精良
監修:8020運動30周年記念事業映画製作チーム
エグゼクティブプロデューサー:井内徳次
プロデューサー:藤原健一
ラインプロデューサー:石川二郎
脚本:川﨑龍太 音楽:フジパシフィックミュージック 音楽監修:上阪伸夫
主題歌:HANDSIGN「ふたりのサイン」(ユニバーサルミュージック)
撮影:ふじもと光明 照明:江川斉 録音:松島匡 衣装:佐藤友美 荒川小百合 ヘア・メイク:高村みこ
美術:矢部義明 スチール:中居挙子
制作:テンダープロ 配給:テンダープロ/プレシディオ
製作:公益社団法人日本歯科医師会
監督:榎本二郎
(文中・敬称略)

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国際サッカー連盟(FIFA)をめぐる汚職事件で、FIFAの関係者が逮捕され、それから1週間後にFIFAの会長選挙が行われ、批判が渦巻くなかで、ゼップ・ブラッター会長が5期連続で会長に選出された。しかし、その4日後、ブラッター会長も米司法当局の捜査対象になっていることが判明し「辞任すべき」と非難の声を数多浴びた末、同会長は辞任を表明した。世界中のサッカー関係者やサポーターが一日も早い事件の全容解明を見守っている…
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ここ数日は、傾いたマンションの建築偽装問題が騒がれている。
 目に見えない地中の構造であったが、上物が傾き出して露見したものである。販売会社、設計監理会社、施工会社は素早い対応を取り、苦慮している最中だ…
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日歯製作の映画『笑顔の向こうに』が第16回モナコ国際映画祭でコンペティション部門最優秀作品賞に
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