歯科医師会シリーズ最終刊行は「いのちと食」
歯科医師会からの出版。シリーズ3刊の最終刊行。第2巻が最後に来るという変則出版だが、「いのちと食」という一言に全てが詰まっている。
書名/食べる―生きる力を支える② 歯科医師会からの提言 『いのちと食』
著者/大久保満男・大島伸一<編>
【医歯薬新報EXPRESS 2012年6月7日 配信】
食べる事からいのちの姿が浮かび上がる。「いのち」と「食」が交差する人間としての深遠なるテーマが、読み進むうちに心にストンと落ちるような仕掛けと なっていて、対談を中心とした構成が読みやすく、心に残る読後感だ。インタビュアーを日本歯科医師会の大久保満男会長が務め、辰巳芳子(料理家)、玄侑宗 久(作家、僧侶)、福岡伸一(生物学者)ら、各界の論客たちと「いのち」対話を繰り広げる。
―目次―
・思想としての8020—2.食を支える歯科医療 (大久保満男)
・「食」のすがた、「料理」の心得 (対談 辰巳芳子・大久保満男)
◆口から食べる 生活を支えるための訪問歯科診療を考える (佐藤保・赤坂幾子)
・欲望としての健康 (対談 玄侑宗久・大久保満男)
健康とは
グローバリズムの果てに
食べ物を欲望の対象にしてはいけない
復興では、死者は報われない
・いのちと食—生活を支える歯科医療 (対談 福岡伸一・大久保満男)
・『ステイヤンゴロジー』で人生は輝く (福原義春)
◆口から食べる 認知症を思われたが・・・ (佐々木勝忠)
・作り手の意識
健康な歯が、健やかな食生活を育み、幸せな人生の礎をつくる (松谷満子)
助け合いの力を信じ、「食」と「命」を守る (伊藤澄一)
いのちを育むのが、農業。そのいのちをいただくのが、食。 (白石好孝)
・噛むことの意義
咀嚼の生理 (山村健介)
子どもたちに≪よく噛む食習慣≫を身につけさせる (安富和子)
「噛むかむクッキング」のすすめ (田沼敦子)
・生きがいを支える歯科医療に期待し、提言する (生きがいを支える国民歯科会議)
単行本:204ページ
出版社:中央公論新社 (2012/6/7発売)
定価:1,575円
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